2014年12月14日日曜日

ラジオコミュニケーションアナライザ MT8820A

何時ものごとくヤフオクを見ていると一寸気になる測定器があった。
それはANRITSUのMT8820Aと言うラジオコミュニケーションアナライザーである。
装置のスペックを確認すると30MHz~2.7GHzと言う広帯域で使用可能と言うことである。ただし、専用のソフトウエアが必要でCDMAやPHSなどの携帯電話専用のようにも見える。
実際は使って見ないと分からないので格安の物を落札した。
キーが壊れているようだが画面などは正常に出ている物。

現物が届いて動作確認するとセルフテストはパスし初期画面は出るもののキーが受け付けない。色々と押して見るが変化せず。こりゃー壊れているのかとも思いましたが、斜め左上から力強く押すといくつかのキーが反応するように。

これはキーボードの不良と判断しメンテナンスしてみた。
*分解は前面四隅の部品を外すと簡単に外す事ができるようです。前面の枠を外すと本体が現れ、更に左右4個、上下8個の皿ネジを外すと前面のキーボードが外れます。
[キーボードを外した状況]

内部は埃だらけでした。


前面パネルを外して基板の清掃を実施した。プリント基板の電極をキーの導電ゴムによって導通する仕組み。


キーが壊れるほど押したようなので、特に壊れたキーの電極を清掃したら、綿棒が真黒となった。多分これがキーボード不良の原因と思われる。(絶えず導通状態となっていた)
全部綺麗に磨き、元通りに組立てたらアッサリと正常に動作するようになった。デフォルトではWCDMAの設定となっており、各パラメータが携帯の周波数となっていた。

試しに、周波数を145.10MHzに設定しスペクトラム表示させたら、これまたアッサリと表示ができたので、無線機を接続し送信信号を入れたら綺麗なスペクトラムが表示できた。周波数も正確でパワーも測定されdBm表示された。


ただ画面の幅が25MHzか5MHzと固定のためスペアナみたいに広帯域での表示は無理である。

この装置はキーボードが壊れていて格安だった。(誰もオークションに入札しなかったので)

キーボードはシリコン製で外れていた。シリコンはくっ付けるのに接着剤が無い。今までは粘着性のテープで辛うじてくっ付く状況だった。
最近はシリコンも接着できる接着剤が現れた様だ(セメダインPPX)
価格は高かったが駄目元でくっつけて見た。

なんと、結構くっ付く。と言うか完全にくっ付く!!!!
シリコンのラバーに取れたスイッチをくっ付けた。

不細工ながらも何とか使えそう

くみ上げて動作確認。何も問題なく操作可能となった。

この装置、本当にすごい。
SGの機能は30MHz~2.7GHzまでCWで信号出力可能である。しかも出力もプリセットできる・

もちろんスペクトラムアナライザーとしても使用できる。
機能はちょっとしょぼいが、送信機を調整するには問題なし。
入力にクロップコードを接続したら。微かにがFMを受信できた。


30MHz~2.7GHzのSGとして、スペアナとしても使えるので、これは良いものを手に入れました。

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