2015年5月3日日曜日

周波数カウンターのメンテナンス(TR5825A)

無線機の修理には測定器が必須であるが高機能な物は高価であり欲しいもので中々良い物とめぐり合うことが少ない。
430MHzの無線機を修理していて、送信周波数を直読できる周波数カウンターが欲しくなっていた。今までは150MHzまでの物で144MHzの無線機には対応できていたのだが。
いつものヤフオクで眺めているとTR5825Aと言う昔の周波数カウンターが出品されていたので、上限価格を決め入札をしたら目出度く落札となった。


手元に届き最初は清掃を実施。
かなり汚れている。

上部はシールのあとが沢山

入力端子も錆びている
状況を確認後、通電確認する。ジャンクではあるが通電OKであるので、その状況は確認し、もし電源が入らなければ返品ですね。

内部を取り出し状況を確認すると、やはり埃が入り込んで溜まっている。
電源部の辺りに多い。空気の対流が多いからでしょう。

きっちりとエアーと刷毛で清掃しました。

ケースの汚れは、中性洗剤とウイルシャットで拭き清掃

ピカピカになりました。
BNCコネクタは接点ブライトで清掃しています。(真黒な汚れが出ました)

ジャンク等、古い機器は最初に清掃するのが吉ですね。

次に動作確認を行います。
性能は~1GHzですので、999.999MHz 40dBμを入力してみた。
チャンと表示が出て測定ができました。

測定器に場合、性能が1GHz迄とある場合、実力はそれ以上有るのが普通ですので、何処まで測定できるか試験しました。
20%UPの1.2GHzは測定可能でした。

1.22GHzではゲート開かず。1.21GHzまでは正常に測定できた。

古い装置なので、OVENが温まるまで若干誤差が大きくなるようである。10分位すると落ち着くようですね。まあ、測定器の場合30分位はエージングするのが普通でしょうか。

試験信号を7.1MHzとして4時間測定しましたが、誤差0.3Hzで安定しています。(SGが正しいのであれば)


型は古いのですが、測定感度も良く結構使えそうです。


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